2015年の「BALMUDA The Toaster」の発売をきっかけに始まり、今も続く「高級トースターブーム」。
値段が2万円くらいするのでなかなか購入に踏み切れなかったのですが、ついに我が家も高級トースターを買ってみることに決めました。
とバルミューダを買う気満々でしたが、調べてみると最近はバルミューダ以外にも多くの高級トースターが発売されているらしい…。
特に人気なのが「BALMUDA The Toaster」と「シャープ ヘルシオ グリエ」とのこと。
どちらも水を利用して温めるウォーターオーブントースターですが、何が違うの…?
ということで、本記事ではバルミューダ社の「BALMUDA The Toaster」とシャープの「ヘルシオグリエ AX-H2」を比較したいと思います。
バルミューダ「BALMUDA The Toaster」
「BALMUDA The Toaster」は、2015年に初代モデルが発売された高級トースターブームの火付け役です。
トーストを科学する
トーストを科学の目線で徹底的に追求したBALMUA The Toasterでは、独自のスチームテクノロジーと細やかな温度制御によって誰でも簡単に、驚くほどおいしいトーストを作ることができます。
バルミューダは「スチーム」と「温度制御」がポイントのようですね。この仕組みは後ほど詳しく説明します。
商品仕様は以下のようになっています。
バルミューダ「BALMUDA The Toaster」
- カラー:ブラック、ホワイト、グレー、ショコラ、ホワイト×ブルー
- 本体寸法:357mm(幅)× 321mm(奥行き)× 209mm(高さ)
- 庫内寸法:274mm(幅)× 204mm(奥行き)× 178mm(高さ)
- 製品重量:約4.3kg
- 最高温度230℃
サイズ感的には、食パン2枚がすっぽり入るくらいです。
庫内の高さは178mmとありますが、17cmまるまる食材が入るわけではないので注意。
公式サイトではパンの高さ5.5cm以内を推奨しています。
シャープ「ヘルシオグリエ AX-H2」
SHARP製品のウォーターオーブン専用機 「ヘルシオ グリエ AX-H2」。こちらもバルミューダ同様、操作が簡単。
たっぷりの過熱水蒸気で、焼きたてのようなおいしさに。
ヘルシオならではのたっぷりの過熱水蒸気を使い、食材の中心までしっかり加熱しながら表面をすばやく焼き上げ。外はサクサク、中はふんわり、まるで焼きたてのようなおいしさに。
ヘルシオグリエのポイントは「過熱水蒸気」。
『過熱水蒸気ってなに?』という説明は後ほど詳しく書いていきます。
商品仕様は以下のようになっています。
シャープ「ヘルシオグリエ AX-H2」
- カラー:レッド、ホワイト
- 本体寸法:412mm(幅)× 315mm(奥行き)× 218mm(高さ)
- 庫内寸法:259mm(幅)× 230mm(奥行き)× 76mm(高さ)
- 製品重量:約6.4kg
- 温度調整:パワー3段階(弱・中・強)のみ
サイズ感的には、ヘルシオグリエも食パン2枚がすっぽり入るくらいです。
ちなみにヘルシオグリエには3種類ありますが、今回は新版のAX-H2で比較しました。
バルミューダとヘルシオグリエは焼き方が違うから、得意料理も違う
「BALMUDA The Toaster」の特徴は「スチーム」と「温度制御」。
一方「ヘルシオグリエ AX-H2」の特徴は「過熱水蒸気」。
この特徴の違いにによって、得意料理が全然違ってくるんです。
バルミューダが得意なのは、パンと炭水化物
「BALMUDA The Toaster」はとにかくパンが極上の味に仕上がります。
SNSで検索してみてびっくりしたのが、「美味しすぎる!」といった口コミの多さ。
こんな口コミ見てたら、欲しくなっちゃいますよね…
この美味しさの秘訣が、「スチーム」と「温度制御」みたいです。
バルミューダの特徴は「スチーム」と「温度制御」
スチーム
バルミューダ「BALMUDA The Toaster」では、調理前に毎回少量の水をセットします。
簡単に言うと、この水がスチームとなって大活躍し、パンの水分やうまみを閉じ込めたまま焼き上げるんだそうです。
水分と香りを閉じ込めるスチームテクノロジー
運転が始まるとスチームが庫内に充満し、パンの表面は薄い水分の膜で覆われます。水分は気体よりもはるかに速く加熱されるため、パンの表面だけが軽く焼けた状態になり、パンの中の水分やバターなどの油脂成分、香りをしっかり閉じ込めたまま、本格的なヒーター制御で焼き上げを開始します
このように、バルミューダは食材の中に水分を留めつつ、表面をこんがり焼くのを得意としています。パンに限らず炭水化物を調理するのも上手です。焼きおにぎりや餅などの炭水化物は全般的に美味しく仕上がります。
逆に惣菜の温め直しのような、表面を焦げ付かせたくない料理は若干苦手のようです。。
温度制御
1秒単位の細やかな温度コントロール
BALMUDA The Toasterは、3つの温度帯を細かく制御して、感動のトーストを実現します。パンの中のやわらかさと風味がよみがえる(デンプンのα化)60℃前後の温度、表面がきつね色に色づき始める160℃前後の温度、そして焦げつき(炭化)が始まる220℃前後の温度帯です。
「温度制御」とは、自分で何もしなくてもトースターが自動で温度を調節しながら、トーストを“最高の状態”に仕上げてくれるという超ハイテク機能。
つまり、パンを、焦がさない!!
バルミューダなら、焦がしやすいパン代表のクロワッサンだって、焦がさずに最高に美味しい状態で焼きあがるそうです。
クロワッサンってバターがたっぷり含まれているので、トースターで焼くのが難しいんですよね。わたしは何回も焦がしました…。
ヘルシオグリエが得意なのは、揚げ物や惣菜
ヘルシオグリエはもちろんパンも美味しいですが、最大の力を発揮するのが「お惣菜」や「揚げ物」を温めなおすとき。
SNSでも高評価!スーパーで買った揚げ物なんかは、電子レンジで温めなおすと「ふにゃ、べちょ…」ってなっちゃいますよね。。これが「サクサク」に仕上がるなら、ぜひともお家に迎えたい…。
ヘルシオグリエの特徴は「過熱水蒸気」
ヘルシオグリエはバルミューダ同様、調理前に少量の水をセットする必要があります。
バルミューダはこの水をスチームにして調理しますが、ヘルシオグリエはスチームをさらに熱して「過熱水蒸気」を作り出すんです。
- 食材の中心までしっかり加熱しながら表面をすばやく焼き上げる
- 目玉焼きや焼き野菜なども、温度の違う食材を同時に調理できる
- 温めるだけで、余分な油を落としてくれる
上記のような特徴から、焦げ目を付かせたくない総菜の温め直しなどは非常に得意です。
反面、表面をカリッと焼きたい料理にはあまり向きません。
ひよこ的なヘルシオグリエの推しポイントは2つ。
惣菜や揚げ物が焦げ付かずに、出来立ての美味しさがよみがえるのもとっても魅力的ですが、それだけじゃないんです。
脱油効果で温めるだけでカロリーオフ!
揚げ物ってたまに無性に食べたくなるんですけど、どうしてもカロリーが気になってしまうじゃないですか。。温めるだけで油を落としてくれるなら、罪悪感なく揚げ物も食べられる…
さらに出来立ての味によみがえるなんてヘルシオグリエ最高じゃないですか…
違う食材を同時に調理可能できるので楽!
ヘルシオグリエの加熱方法(過熱水蒸気)なら、色々な食材を一緒に並べても上手に仕上げられるんです。
これってつまり、目玉焼きやらベーコンやらソーセージやらをフライパンで調理しなくても、食材を食パンと一緒にトースターに入れるだけで朝ごはんが全部できる!
実際に使用している方の口コミがこちら。
惣菜を温めなおす機会が多い方や朝は少しでも楽をしたい方は、バルミューダではなく、絶対にヘルシオグリエを買った方がいいと思います。
バルミューダとヘルシオグリエの操作手順
バルミューダとヘルシオグリエで操作手順が少し異なります。
製品名 | BALMUDA The Toaster | ヘルシオグリエ AX-H2 |
---|---|---|
1 | 水をセット | 水をセット |
2 | パンの種類 or 温度を選択 | 加熱水蒸気パワーを選択 |
3 | 加熱時間を決める | 加熱時間を決める |
水とタイマーをセットするのは同じなのですが、バルミューダでは「パンの種類or温度」を、ヘルシオグリエでは「加熱水蒸気パワー」を選択します。
バルミューダはパンの種類で選ぶ
バルミューダにはパンの種類ごとに4つのトーストモードと、温度別の『クラシック』機能が搭載されています。
左から『トースト』『チーズトースト』『フランスパン』『クロワッサン』モード。グラタンやお餅など、スチームを使用しない場合は右の170℃、200℃、230℃を選択します。
同じパンでも、たとえばフランスパンとクロワッサンでは材料や厚みが全然違うので、最適な温度も違ってきます。
ですが、それぞれ何℃で焼くのが最適かなんて、正直覚えられないですよね…(わたしが覚える気がないだけかな…)
しかしバルミューダのトースターなら、パンの種類を選ぶだけで、それぞれのパンがいっちばん美味しく焼きあがるのです。
ヘルシオは加熱水蒸気のパワーで選ぶ(3段階のみ)
一方「ヘルシオグリエ AX-H2」では、加熱水蒸気のパワーを選択します。
パワーは3段階から選べますが、それぞれ何℃になっているのかが明示されていないのです。
ですから、例えばレシピに「200度のオーブンで焼く」なんて書いてあった場合、どのパワーが200℃になるか分からないんです…!
これは慣れるまでが大変そうですよね…。
バルミューダとヘルシオグリエはデザインが違う
「BALMUDA The Toaster」と「ヘルシオグリエ「ヘルシオグリエ AX-H2」」ではデザインが全然違います!
私は「BALMUDA The Toaster」のデザインのほうが好きですが、これは完全に好みの問題ですね。
BALMUDA The Toasterのデザイン
カラー:ブラック、ホワイト、グレー、ショコラ、ホワイト×ブルー(限定カラー)
「BALMUDA The Toaster」の魅力といえば、そのデザインのオシャレさ。モダンクラシックで高級感のあるデザインで、使うたびに気分も上がりそう。
「BALMUDA The Toaster」なら、お部屋のインテリアとしても一役買ってくれそうです。個人的には限定カラーの「ホワイト×ブルー」が欲しい!
「ヘルシオグリエ AX-H2」のデザイン
カラー:レッド、ホワイト
一方「ヘルシオグリエ AX-H2」は、どちらかというと実用性重視のデザインな気がします。
カラーバリエーションが2色しかないのが残念ですが、見た目やフォルムが可愛いらしいですよね!
バルミューダとヘルシオグリエは手入れのしやすさが違う
結論から言うと、バルミューダよりもヘルシオグリエのほうがお手入れは簡単です。
価格ドットコムの口コミでも、バルミューダは手入れが大変といった声が多く見受けられました。
BALMUDA The Toasterの口コミ
【手入れのしやすさ】ここがこのトースターの最大の弱みです。部品数が多い上、庫内は小さいのに起伏に富んでいます。特にスチームが出る部分にパンくずが溜まりやすいのですが、無駄にデコボコしているおかげで手入れが大変です。また、パンくずトレイの下に潜り込んだパンくずも掃除しづらいです。
他にも、水を使うため定期的に拭かないと水垢がこびりついたりなどなど…
本来比べてはいけないのでしょうが、オーブンレンジのヘルシオのお手入れの方が100倍楽です。
一方「ヘルシオグリエ AX-H2」の口コミですが、手入れに関しては特に不満はなさそうです。
ヘルシオグリエ AX-H2の口コミ
【手入れのしやすさ】汚れたらささっと奥まで拭ける。掃除はしやすい。
小さいので奥まで手が届きやすく、ターンテーブルもないので庫内はフラットなので掃除は問題ありません。
バルミューダとヘルシオグリエの違い一覧
ここまでの調査結果を表にまとめてみました。
比較表 | BALMUDA The Toaster | ヘルシオグリエ AX-H2 |
---|---|---|
得意料理 | パンと炭水化物 | 惣菜や揚げ物 |
特徴 | スチームと温度制御 | 過熱水蒸気 |
パンへのこだわり | ◎ | 〇 |
パン以外の汎用性 | △ | ◎ |
温度設定の簡単さ | ◎ | △ |
手入れのしやすさ | △ | ◎ |
ひよこ的 推しポイント | 自動でパンを 一番おいしい状態に 仕上げてくれる (焦がさない) | ・温めるだけでカロリーオフ ・違う食材を同時に調理可能 |
誰でも簡単に、失敗することなく最高のパンを焼けるのはバルミューダですが、
お惣菜や揚げ物も調理したいのであればヘルシオグリエがおすすめ。
価格は販売業者によって多少異なりますが、「BALMUDA The Toaster」が22,000円前後、「ヘルシオグリエ AX-H2」が20,000円前後のようです。
結局、バルミューダとヘルシオグリエ、どちらが良いの?
調べてみると、バルミューダとヘルシオグリエでは得意料理や機能が全然違うことが分かりましたが、私が出した結論はこちらです。
『カロリーなんて知らん!とにかく美味しいパンが食べたいんだ!!!』
それなら、パンの美味しさに特化したバルミューダ「BALMUDA The Toaster」を買いましょう。
『美味しいパンももちろん食べたいけど、お惣菜も温め直したい。カロリーも気になる…』
それなら、惣菜や揚げ物も美味しく調理できるシャープ「ヘルシオグリエ AX-H2」がおすすめです。
ちなみにわたしは
- とにかく美味しいパンが食べたい
- あまり惣菜を温めなおす機会がない…
- 温度が分かってないと、焦がしてしまいそう
という理由から バルミューダ「BALMUDA The Toaster」を買うつもりです!
わたしは迷いに迷って「BALMUDA The Toaster」を選びましたが、どちらを買っても満足できると思いますよ!
高級トースターであなたの生活の質が上がることを祈っています!
ちなみに今回比較したバルミューダとヘルシオグリエに加え、アラジンも加えた3商品を比較した記事はこちらです。
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