電気圧力鍋の「低温調理機能」を比較しました。

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最近の電気圧力鍋には、圧力調理だけでなく「低温調理」機能がついている製品も多くあります。

「低温調理」機能を目的にする人も結構いるのではないでしょうか?

ですが「低温調理」と言っても、製品によってかなり機能や性能に差があるので、どれくらいを求めるかで買うべき機種は変わってきます。

この記事では低温調理機能のある電気圧力鍋(自動調理器)について、設定できる温度や時間などをまとめました。

また、参考として専用の低温調理器(BONIQ)とも比較しています。

『低温調理機能がついてる電気圧力鍋が欲しい!』と思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

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目次

電気圧力鍋の低温調理機能の一覧

各社の電気圧力鍋の低温調理機能についてまとめてみました。

①最低温度 ②最高温度 ③温度設定 ④調理時間 ⑤時間設定 ⑥低温調理の予約
の6つの項目で比較しています。

※表は横にスクロールします。項目ごとに並び替えも出来ます
※ホットクックは圧力料理ができないので「電気圧力鍋」ではありませんが、「自動調理器」ではあるので、一応記載しています

メーカー/製品名  最低温度 最高温度温度設定 調理時間時間設定  低温調理
の予約
象印
煮込み自慢(1.5L)
40℃100℃10℃ずつ2分~13時間記載なし×
ホットクック
KN-HW24E(2.4L)
35℃90℃35~65℃:1℃ずつ
65~90℃:5℃ずつ
16時間まで1時間まで:1分ずつ
1時間以降:1時間ずつ
×
ホットクック
KN-HW16E(1.6L)
35℃90℃35~65℃:1℃ずつ
65~90℃:5℃ずつ
16時間まで1時間まで:1分ずつ
1時間以降:1時間ずつ
×
ホットクック
KN-HW10E(1.0L)
35℃90℃35~65℃:1℃ずつ
65~90℃:5℃ずつ
16時間まで1時間まで:1分ずつ
1時間以降:1時間ずつ
×
パナソニック
SR-MP300(3.0L)
70℃85℃70℃/85℃のみ1分~200分記載なし×
アイリスオーヤマ
KPC-MA2(2.2L)
30℃100℃
5℃ずつ11分~14時間10分11分~20分:1分ずつ
20分~40分:5分ずつ
40分~70分:10分ずつ
70分~14時間10分:
30分ずつ
×
アイリスオーヤマ
PC-MA2(2.2L)
30℃100℃5℃ずつ11分~14時間10分11分~20分:1分ずつ
20分~40分:5分ずつ
40分~70分:10分ずつ
70分~14時間10分:
30分ずつ
×
アイリスオーヤマ
KPC-EMA3(3.0L)
30℃100℃5℃ずつ11分~14時間10分11分~20分:1分ずつ
20分~40分:5分ずつ
40分~70分:10分ずつ
70分~14時間10分:
30分ずつ
×
アイリスオーヤマ
PC-EMA3(3.0L)
30℃100℃5℃ずつ11分~14時間10分11分~20分:1分ずつ
20分~40分:5分ずつ
40分~70分:10分ずつ
70分~14時間10分:
30分ずつ
×
ティファール
ラクラ・クッカー
コンパクト 電気圧力鍋
CY3501JP
58℃90℃1℃ずつ10分~22時間10分ずつ×
インスタントポット
Ultra (2.7L/5.7L/7.6L)
※海外版
40℃98℃1℃ずつ99時間50分まで1分ずつ
低温調理器
BONIQ
5℃95℃
0.5℃ずつ
1分~99時間59分1分ずつ×

比較項目の説明

①最低温度:設定可能な最低温度。電気圧力鍋だと30℃台の製品が多いです。

②最高温度:設定可能な最高温度。電気圧力鍋だと90~100℃の製品が多いです。

③温度設定設定可能な温度の単位。1℃ずつか5℃ずつの製品が多い。個人的には1℃ずつ設定できる製品がおすすめ。

④調理時間:設定可能な時間。12時間くらいまで設定可能であれば大体のレシピは対応可能だと思います。

⑤時間設定設定可能な時間の単位。1分単位で設定できるとかなり便利。せめて10分単位で設定できる製品の購入をお勧めします。

⑥低温調理の予約:低温調理を予約できるかどうか。この項目の重要度はそこまで高くないですが、あると便利です。

低温調理のレシピ例(温度と調理時間)

同じ「低温調理機能」と言っても、製品によって設定できる温度・時間がかなり異なります。

では、実際に低温調理をする場合にはどれくらいの温度・時間が必要なのでしょう?

各温度で作れる低温調理のメニューを、調理時間と一緒にまとめてみました。
※主にBoniqの公式レシピを参考にしています

【35℃~44℃】

自家製甘酒(12時間)、手作りパン(40分)、ヨーグルト(8時間)、サーモンのコンフィ(20分)

【45℃~54℃】

燻製風サーモン(20分)、まぐろのコンフィ(30分)、自家製カッテージチーズ(40分)、メカジキのソテー(30分)

【55℃~60℃】

ローストビーフ(2時間45分)、厚切りステーキ(2時間40分)、牛肉のしぐれ煮(50分)、鮭のムニエル(40分)、よだれ鶏(1時間30分)、温泉豆腐(120min)

【61℃~64℃】

サラダチキン(1時間10分)、チャーシュー(4時間)、鮭の西京焼き(30分)、鶏ハム(3時間40分)、ローストポーク(4時間30分)

【65℃~69℃】

煮込みハンバーグ(55分)、鶏の照り焼き(55分)、鶏レバニラ(40分)、いかめし(30分)、チキンライス(1時間)、イカと大根の煮物(60min)

【70℃~74℃】

温泉卵(20分)、自家製ベーコン(15時間)、ぶりの照り焼き(20分)、さばの味噌煮(20分)、桃のコンポート(30分)、エッグベネディクト(20分)

【75℃~79℃】

豚ばらの角煮(30分)、だし巻き卵(30分)、スクランブルエッグ(14分

【80℃~84℃】

揚げない海老チリ(30分)、スペアリブ(2時間)、あん肝ポン酢(1時間)、おぼろ豆腐(25分)

【85℃~90℃】

揚蒸し鶏サラダ(20分)、茶碗蒸し(35分)、卵どうふ(20分)、プリン(30分)、クレームブリュレ(1時間10分)

低温調理は55℃~75℃の調理がメインです

それ以上の温度だと、わざわざ低温調理でする必要がないレシピも多いと思います。
例えば「豚ばらの角煮」や「スペアリブ」なんかは、個人的には低温調理より圧力調理の方が早い&美味しい気がしてます…。

そのため、55℃~75℃の温度に対応していれば、低温調理はそこそこ楽しめると思います。

ひよこ

低温調理がしたいなら、せめて60~75℃の範囲は対応できる製品が良いと思います!

低温調理の機能、どれが一番?

「結局どの電気圧力鍋を買えば良いの?」と思う方もいると思いますが、正直どれも一長一短。

低温調理器は1分、1度単位で設定できるものがあれば理想です。
唯一当てはまっているのがインスタントポットUltraなのですが、この製品は海外版しかないため、英語に抵抗のある方にはあまりおすすめできません。

ひよこ

わたしは「インスタントポットUltra」を愛用しており、高頻度で低温調理機能を使ってます。
表記は簡単な英語だけなので、英語が大嫌いな私でもあまり苦労せずに使いこなせました!

ホットクック(自動調理器)は、設定可能温度(30℃~100℃)も温度単位(35~65℃:1℃ずつ、65~90℃:5℃ずつ)も申し分ないのですが、1時間以降は1時間ずつしか時間設定できないのがネック
せめて10分単位で設定出来れば完璧でした…

象印の煮込み自慢は、温度を10℃ずつでしか設定できないため、作れるレシピが制限されてしまうかもしれません。

アイリスオーヤマ温度設定が5℃ずつなのが少しネックですが、あとは問題なく使えそうです。

ティファール ラクラ・クッカー設定時間が10分ずつなのが惜しいですが、そのほかは問題ありません。

パナソニックは設定可能温度が70℃/85℃の2段階のみなので、あまり低温調理向けではありません。

というわけで、上記を踏まえておすすめの製品は3つです。

ひよこ的おすすめ製品

  • インスタントポット Ultra
  • アイリスオーヤマ 電気圧力鍋
  • T-fal ラクラ・クッカー

それぞれ解説していきます。

いちばん低温調理がしやすいのは「インスタントポット Ultra」

インスタントポット Ultraは1℃、1分単位で設定でき、さらに予約も可能。専用の低温調理器とほぼ同じスペックで調理ができます。

電気圧力鍋の中では、低温調理に関しては最もハイスペック!ですが、海外版しかないのが残念…。

低温調理以外にも、使える調理方法がかなり多く、とても使い勝手の良い製品なので、海外製品(英語)に抵抗がない方はぜひ使ってほしい製品です。

インスタントポットについて詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください!

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日本製品であれば、「アイリスオーヤマ」か「ティファール」が使いやすい

日本製品であれば、低温調理がしやすいのは「アイリスオーヤマ」か「ティファール ラクラ・クッカー」の2択になると思います。

アイリスオーヤマ(4種類)は温度設定が5℃ずつ、ティファールは時間設定が10分ずつなのがネックですが、あとはどちらも許容範囲です。

製品名アイリスオーヤマ
(4種類)
ティファール
ラクラ・クッカー
温度30℃~100℃58℃~90℃
温度設定5℃ずつ1℃ずつ
調理時間11分~14時間10分10分~22時間
時間設定【11分~20分】1分ずつ
【20分~40分】5分ずつ

【40分~70分】10分ずつ
【70分~14時間10分】
30分ずつ
10分ずつ

アイリスオーヤマの電気圧力鍋について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
4種類の違いについても解説しています。

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低温調理をしたいだけなら専用の器具も

「低温調理だけがしたい!」のであれば、専用の器具を買うのもアリだと思います。

やはり電気圧力鍋についている低温調理機能より、低温調理専用の製品の方が電気圧力鍋よりも細かく時間や温度などを設定できます。

例えば、低温調理器の定番品であるBoniqでは、0.5℃・1分単位で設定できます。

5℃~95℃、1分~99時間59分の範囲で設定可能なので、どんな低温調理メニューも対応可能です。

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電気圧力鍋について、低温調理以外の項目でも比較しています。
どの電気圧力鍋を購入するか迷っている方は、参考にしてみてください。

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