共働き家庭や小さなお子さんがいる家庭におすすめなのが、電気圧力鍋。
調理にかかる時間も手間も減らせる上に、プロが作った「お店の味」を自宅で簡単に再現できます。
食材を入れてボタンを押すだけで料理が完成。火を使わないので、調理中も子供の相手や家事など、他のことに集中できます。
さらに予約調理機能を使えば、お出かけ中に一品出来ているので「仕事から帰ってきた後にすぐ美味しいご飯を食べたい!」なんて方にもおすすめです。
2019年に日本で発売されたインスタントポットは、もともとは海外で大人気の製品で、「圧力鍋」「炊飯器」「スロークッカー」「フライパン・鍋」「蒸し器」「ヨーグルトメーカー」などが、すべて1台に凝縮された“マルチ電気圧力鍋”です。
電気圧力鍋の中では珍しく「炒めもの調理」モードがあるなど機能数は多め。さらに低価格、大容量なのが特徴です。
電気圧力鍋の中ではミドルモデル的な立ち位置だと思います。
というわけで、この記事ではインスタントポットについて書いています。
わたしは海外版のインスタントポット(6.0L)を愛用しています!
炒めものまでできるのと大容量なのが使い勝手が良くて重宝しています。
インスタントポットの基本情報
インスタントポットは全部で24機種あります。(海外版22種類 + 日本版2種類)
海外版の22種類は7,000円台で買えるエントリーモデルから、スマホ操作や低温調理・滅菌などもできるハイスペックモデルまで色々ありますが、その中から最も人気な2つが日本版として発売されました。
ということでここでは、日本版の2機種のスペックを紹介します。
項目 | Duo Mini (Nova Plus Mini) |
Nova Plus |
---|---|---|
満水容量 | 3.0L (3クォート) |
6.0L (6クォート) |
調理容量 | 2.8L | 5.7L |
できること |
|
|
自動調理 メニュー |
11種類の調理ボタン
|
13種類の調理ボタン
|
おすすめ の人数 |
1〜4人用 | 5〜7人用 |
一度に作れる カレーの量 |
カレールウ 1箱 |
カレールウ 2箱 |
発売日 | 2019年9月 | 2019年9月 |
消費電力 | 700w | 1000w |
サイズ (幅×奥行×高さ) |
29×25.5× 28.5cm |
34×31× 31.7cm |
重さ | 3.9kg | 5.2kg |
機種によって容量や機能が異なりますが、現在発売されている日本版2機種では「圧力調理」「炒めもの調理/再加熱」「炊飯」「蒸し料理」「スロークック」などが可能です。
※無水調理は不可。低温・発酵調理は海外版の一部の機種のみ可能
海外版のインスタントポットも気になる方は、こちらの記事を参考にしてください。
日本版2機種についての詳しい解説はこちら。
デザインと外観
日本版のインスタントポットは2種類。容量と機能が少し異なりますが、デザインは液晶画面以外ほぼ変わりません。
海外版は、日本版と同様のスタンダードなブラック×グレーのデザインの他に、花柄やSTAR WARSコラボデザインなどがあります。
日本版のインスタントポットはボタンが日本語表記。
レシピブックやしゃもじ、蒸し台なども付属品が多いです。見た目は炊飯ジャーに似ています。
サイズ / 容量 / 重量など
日本版のインスタントポットは2種類あり、容量は2.7Lと5.7L。
5.7Lは電気圧力鍋の中でもTOPクラスの大容量です。
簡単に表にまとめてみました。
項目 | Duo Mini・ Nova Plus Mini |
Nova Plus |
---|---|---|
満水容量 | 3.0L (3クォート) |
6.0L (6クォート) |
調理容量 | 2.8L | 5.7L |
一度に作れる カレーの量 |
カレールウ 1箱 |
カレールウ 2箱 |
おすすめ の人数 |
1〜4人用 | 5〜7人用 |
サイズ (幅×奥行×高さ) |
29×25.5 ×28.5cm |
34×31 ×31.7cm |
重さ | 3.9kg | 5.2kg |
※1クォート=約0.95L
※Nova Plus Miniはamazonだけの取り扱いで、Duo Miniとほぼ変わりません(操作パネルとお知らせ表示だけ異なる)
調理容量と満水容量は違います。実際に食材を入れられる容量が「調理容量」です。
電気圧力鍋は満水容量が3.0L、調理容量が2.0Lの製品が多いので、「Duo Mini」は平均よりもやや大容量。「Nova Plus」はかなりの大容量で、7人家庭でもこれ1台で満足できると思います。
ちなみに電気圧力鍋の満水容量は、「家族の人数+1L」が目安と言われています。
しかしインスタントポットは調理容量が多いので、個人的には4人までの家庭であれば「Duo Mini(3.0L)」、5人以上の家庭では「Nova Plus」が良いと思います。
わたし(2人暮らし)は5.7Lを買ったのですが、2.8Lで充分でした…。
インスタントポットの性能レビュー
インスタントポットは、以下の調理モード(調理法)があります。
- 圧力調理
- 予約調理
- 炒めもの調理/再加熱
- 炊飯
- 蒸し料理
- ヨーグルト
- スロークック(日本版Duo Miniには無い)
- マルチグレイン(日本版Duo Miniには無い)
- 鶏料理
- 保温
- 低温・発酵調理:海外版のみ
- ケーキ:海外版のみ
- 滅菌:海外版のみ
<調理モード補足>
【マルチグレイン】玄米や黒豆・ひよこ豆、全粒穀物に最適化しているモード
【鶏料理】鶏料理に適したモード。サイズに応じて5〜10分間「休息」させるので、柔らかくジューシーに仕上がる
【滅菌】哺乳瓶、瓶、器具を滅菌するモード。強化ガラスや耐熱プラスチックも使用可能。
代表的な機能の性能を検証していきましょう。
①圧力調理
日本版のインスタントポットは手動調理の場合、圧力を2段階から調整可能です。食材によって最適な圧力で調理できます。
※自動調理の場合、圧力も自動で調整される
簡単に表にまとめてみました。
項目 | DUO Mini (日本版) |
Nova Plus (日本版) |
一般的な 電気圧力鍋 |
---|---|---|---|
圧力調整 | 2段階 (高・低) |
2段階 (高・低) |
なし |
圧力 | 低:40~50kPa 高:70~80kPa |
低:40~50kPa 高:70~80kPa |
70kPa |
例えば、煮豚や牛すじなど、柔らかくしたい食材は高圧力。ジャガイモや大根など、形をくずさずに調理したい場合は低圧力を使用した方が良いです。
電気圧力鍋は最大圧力が70kPaの製品が多いのですが、インスタントポットの最大圧力105kPaと強め。そのため短い時間で食材に火が通り、時短もできます。
②自動調理と予約調理
インスタントポットは、他の電気圧力鍋と比べて自動調理と予約調理の機能が充実しています。
他社の電気圧力鍋より優れているのは以下の3つです。
- 予約できる調理モード数が多い
- 予約できる時間帯が長い
- 自動保温の有無を自分で設定できる
こちらを表にしてみました。
※参考までに海外版の最上位モデル「ultra」も記載しました
項目 | DUO Mini 3.7L (日本版) |
Nova Plus 6.0L (日本版) |
ultra 6.0L (海外版) |
---|---|---|---|
自動調理モード | 11種類の調理ボタン
|
13種類の調理ボタン
|
16種類の調理ボタン
|
予約可能な 調理モード |
8種類
|
10種類
|
12種類
|
予約可能時間 | 10分~ 24時間 |
10分~ 24時間 |
10分~ 24時間 |
保温時間 (自動) |
10時間 | 10時間 | 10時間 |
一般的な電気圧力鍋では「圧力調理と炊飯しか予約できない・予約は最大10時間後まで」という製品が多いのですが、インスタントポットは「8種類以上の調理モードが24時間後まで予約できる」ので、非常に使い勝手がいいです。
また、調理後に自動保温に切り替えるかどうかも、自分で設定できます。
わたしはゆで卵やローストビーフなどの温度と時間にシビアなメニューや、一度冷まして味をより染み込ませたい場合には自動保温をオフにしています。
※「保温」「炒め」「ヨーグルト」「滅菌」は自動保温ができない
③炒め調理
インスタントポットには電気圧力鍋の中では珍しい「炒めもの調理」モードがあります。
たとえば、カレーを作る時に「飴色玉ねぎを作りたい!」「しっかりお肉に焼き色をつけたい!」と思ったら、フライパンで炒めてから電気圧力鍋に移す必要があります。
しかしインスタントポットでは「炒める→圧力調理→保温」までが1台で完結するので、他の鍋やフライパンを出す必要がありません。
「炒めもの調理」モードは低・中・高の3段階から設定できます。
「炒めもの調理」モードはかなり重宝する機能ですが、電気圧力鍋の中で「炒めもの調理」ができる製品はとても少ないです。
個人的には「炒めもの調理」モードの使用頻度はかなり高め。フライパンや鍋を使う必要がなくなったので、洗い物が減って嬉しいです!
④低温調理は海外版のみ
インスタントポットは、海外版のみ低温調理が可能です。
「せっかくインスタントポットを買うなら、低温調理も出来るモデルが良い!」という方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
インスタントポットの使い勝手レビュー
使い方(操作方法)は簡単。
インスタントポットの操作はとても簡単。
材料を入れてボタンを押すだけです。
インスタントポットの概要動画
液晶画面は英語表記ですが、慣れてしまえば特に不便さを感じることはありません。
お手入れも簡単。すべで食洗機で洗える。
インスタントポットはお手入れもとても簡単。
毎回洗う必要があるのは内鍋のみで、他のパーツもすべて食洗器で洗えます。内釜はもちろん、蓋部分も全部外して洗えるので清潔を保てます。
内釜の材質はステンレスになっています。
口コミでは「ご飯を炊くと、こびりつきやすい」「汚れに強くて洗いやすい」と賛否両論ありますが、私はインスタントポットでお米を炊いたことはないので、特に洗いにくさを感じたことはありません。
ちなみに公式サイトではセラミック製の内釜も別売りしています。
わたしもインスタントポットを愛用していますが、洗う手間は炊飯器と同じくらい。焦げやこびりつきも許容範囲内で、スポンジで簡単に落ちました。
インスタントポットの評価と口コミ
海外で一番売れている「Instantpot Duo」はamazonのレビューが5万件超え!しかも★4.7とかなりの高評価です。
日本版のインスタントポットもamazonで★4.3と評価は高め。
楽天では★4.62。全員が★4以上で評価しています。
SNSなどでの主要な口コミは
- デザインは質実剛健な感じで可もなく不可もなし。(amazon/ ★5)
- Nova Plus(5.7L)は4人〜の家族構成にいいと思います。(amazon / ★4)
- これだけ何でもできて2万円を切るというのはお買い得感があります。(amazon / ★5)
- レシピ通りに作ると本当にお店のような味になる。(amazon / ★5)
- 美味しい!早い!簡単!あっという間に食材が柔らかくなる(Instagram)
- 炒めもできるから、めちゃくちゃ便利。(Instagram)
- 留守がちにすることが多いので、帰宅すると出来上がってすぐに食べられるのは最高に幸せです。(amazon / ★5)
- たった12分でお米が炊けました!とても美味しい(amazon / ★5)
- 慣れるまでいろいろと模索する必要がある(楽天 / ★5)
- 蓋も鍋も丸洗いできて便利です。(楽天 / ★5)
などがありました。
低評価のレビューには、「サイズが大きい」「取扱説明書の文字が小さい」「使い方に慣れるまでに時間がかかりそう」などがありました。
インスタントポットは大容量(2.8Lと5.7L)で、本体サイズも大きめ。キッチンに置けるかどうか確認した上で購入した方が良いと思います。
インスタントポットの詳しい評価と口コミはこちら
インスタントポット の価格レビュー
日本版インスタントポットのおおよその販売価格がこちら。
製品名 | DUO Mini | Nova Plus |
---|---|---|
定価 | 15,628円(税込) | 27,280円(税込) |
楽天 | 15,268円(税込) |
19,800円 (税込) |
Amazon | 17,162円(税込) |
18,380円(税込) |
Yahoo ショッピング |
15,268円 (税込) |
19,800円 (税込) |
コストコ | 販売無し | 15,580 円 (税込) ※コストコ会員 (年会費 4,400円 ) |
定価は1万円以上違いますが、日本のコストコ会員であれば「Nova Plus」が「DUO Min」と同じくらいの価格で購入可能です。
「圧力調理」だけでなく、「炒める」「煮込む」「蒸す」「炊飯」「スロークック」など様々な機能がついて、1万円台で購入できるのはかなり安め。
また、amazonではプライムデー(7月)やサイバーマンデー(12月)など、大型のセール期間のたびに30%~50%ほど安くなっているので、その時期を狙うと良いかもしれません。
ちなみに公式オンラインストアでは、本体の他に内釜やシリコンリングなども販売されています。
インスタントポット レビューまとめ
この記事は、主に日本版のインスタントポットについて書きました。
日本版のインスタントポットは「圧力調理」「炒めもの調理/再加熱」「炊飯」「蒸し料理」「スロークック」などが可能な、ミドルモデル的な立ち位置の電気圧力鍋です。
海外版はさらに低温調理や発酵調理、滅菌などもできます。
電気圧力鍋の中では珍しく「炒めもの調理」モードがあるなど、機能数は多めで予約できる調理数も多く、使いやすいです。
値段も2万円以下で購入できるので、かなりコスパの良い製品です。
- 4人以上の家庭(大量に調理したい)
- 料理好き・たくさんのメニューに挑戦したい
- 安い電気圧力鍋が欲しい
- 洗い物を少なくしたい(1台で調理を完結させたい)
もしインスタントポットと他の電気圧力鍋で迷っているなら、こちらの記事も参考にしてみてください。
\ 3人までの家庭におすすめ /
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